こどもの矯正歯科治療のメリット

大人の矯正治療と比べてみました、こんなにも違います

成長を生かした治療例

成人矯正と異なり、成長が完了する前に行うため骨の成長大きさや成長方向を変えることができます。矯正治療により、骨のゆがみを治すことができます。

治療の選択肢が広がる

例えば大人になってからだったら抜歯を伴うような治療がこどもの時にすることによって抜歯しない治療計画になることがあります。準備矯正を行うことで後の「大人の歯の矯正」の治療計画の幅が広がり、結果的にこどもの負担が軽くなることがあります。

抜かずに矯正できるって!やった〜!歯を抜かなくて済むんだ

注:必ずしも歯を抜かずにできるようになるというわけではありません。個人差があります。

見た目が綺麗になる

歯を動かすときにまわりの歯茎も一緒に成長するため、見た目にもキレイに治ります。

成人矯正と比べ、治療期間が短い

小学生のうちから様々な準備をするため、「大人の歯の矯正」は多少短く済むことが多いです。しかしその反面、早く始めるわけですから全体の通院期間は長くなります。ですが当院の場合、「こどもの歯の矯正」治療中は再診料がかからないため、何度通院しても何年通っても治療費は同じです。つまり同じ治療費でより長くより内容の濃い矯正治療を受けることができるわけですから、歯科医師の目線からは「こどもの矯正治療はお得な治療」とも言えます。

成人矯正と比べ、戻りにくい

歯の動きや新しいかみ合わせに合わせて成長していくため、成人矯正に比べて戻りにくいです。

こどもの矯正歯科治療の治療例

成長を生かした治療例 その 1

上あごの成長が遅れているせいで、かみ合わせも顔つきもしゃくれていました。そこで、小学生のうちに矯正器具を使って上あごがしっかり伸びるようにしました。
その結果、しゃくれが治り外見も整った症例です。使った器具は夜寝る時だけ自分で取り付けるタイプのものでした。個々の歯のデコボコは残っているので、この点も治す治療をこの後続けました。このようにこどもの矯正治療は歯並びだけでなく、骨まで変わるということがお分かりいただけると思います。横顔の変化に注目して下さい。

治療前

治療前

治療後

治療後

治療前

治療前

治療後

治療後

年齢9才
症状前歯のでこぼこ、受け口
総治療期間2年8カ月
概算矯正治療費361,800円(2012年当時の価格設定)
治療に用いた主な器具ラビオリンガル装置、フェイシャルマスク
主訴(主な悩み)上前前歯のでこぼこが気になる
抜歯非抜歯(抜歯なし)
リスク/副作用虫歯、歯周病、歯根吸収など

成長を生かした治療例 その 2

続いての症例です。上あごが小さかったせいで小学生の頃は前歯が逆に咬んでいたため受け口でした。そこで小学生から中学生にかけて歯列矯正しました。成長の足りなかった上あごを広げたことにより、かみ合わせだけでなく同時に鼻づまりも治った症例です。どうして鼻づまりも治ったのでしょうか。体の奥の部分で鼻と上あごはつながっています。口呼吸のこどもは鼻を使う時間が短いため鼻腔の成長が足りないことがあるのですが、その影響を受け、上あごも成長が足りなくなることがあります。その場合、上あごを大きくすることにより同時に鼻の通りも良くなることがあります。まさにこどもの矯正治療ならではの効果です。

このように、こどもの矯正治療では将来日常生活で困る別の症状を未然に防ぐげることもあるのです。

治療前

治療前

治療後

治療後

使用した矯正器具

使用した矯正器具(急速拡大装置)

年齢7才
症状受け口、鼻詰まり
総治療期間8年
概算矯正治療費724,500円(2007年当時の価格設定)
治療に用いた主な器具急速拡大装置、表側ワイヤー矯正(マルチブラケット法)
主訴(主な悩み)前歯の反対咬合(受け口)が気になる
抜歯非抜歯(抜歯なし)
リスク/副作用虫歯、歯周病、歯根吸収など

成長を生かした治療例 その3

上あごを広げ、イビキが軽くなった症例です。取り外し式の上あごを広げる装置を使ってもらいました。形は歯のない入れ歯を少し小さくしたような感じです。

治療前

治療前

治療後

治療後

使用した装置

使用した装置

改善後の笑顔の写真

改善後の笑顔の写真

年齢7才
症状前歯の反対咬合と前歯の生えかわりの隙間不足
総治療期間1年
概算矯正治療費453,600円(2014年当時の価格設定)
治療に用いた主な器具拡大床
主訴(主な悩み)前歯の反対咬合(受け口)が気になる
抜歯非抜歯(抜歯なし)
リスク/副作用虫歯、歯周病、歯根吸収など
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